アイボルトストーリー

アイボルトストーリー

アイボルトストーリー

工場にあるアイボルトをよく見てみると、そこには「NC」の2文字が書かれていることが多くありませんか?  その「NC」マーク(Naniwa Company)のアイボルトこそが浪速鉃工の手がけるアイボルトなのです。


浪速鉃工は1954年の会社設立以来ターンバックルの製造を行い、オイルショックの頃には「ターンバックルの生産数日本一」にまで上り詰めました。 工場も各地に展開して生産を行っていましたが、売れ行きの流れが変わってきたと見るや否や、アイボルトに商品を絞って生産をするという現在の浪速鉃工の業態へ移行を図りました。

アイボルトストーリー

当時アイボルトを型打ちで自社量産している会社は無かったため、高品質且つ、競争力のある価格で量産し自社ブランド商品として販売展開してきました。 その結果、多くのお客様から信頼を得ることが出来、「アイボルト=浪速鉃工」と評価を頂き、国内販売シェアNO.1企業として実績を積んできたのです。

アイボルトとJIS規格

アイボルトは重量物を吊り上げるために使用され、これが破損する時は大きな事故に結びつく恐れがあるため、重要保安部品として日本工業規格で取り扱われています。現行の規格番号はJIS B1168-1994で過去3回改正されました。

JIS規格で初めてアイボルトの規格が作成されたのは1960年で、その前身は 臨 JES第710号で吊りボルトと言う名称のものでした。この吊りボルトはリングの形状が現在の丸型ではなく下方から上方に向かいテーパがついており、またねじの逃げ部(ヌスミ)もない製品で現在のアイボルトの形状とは異なる物でした。この1960年に採用されたアイボルトのサイズは、ミリねじがM8だけで他はW3/8~W4"までの規格でねじの精度は3級としていました。その当時の荷重検査では「許容最大荷重(現在の使用荷重)の1.2倍をアイボルトの縦軸方向に加えて、破損または永久変形を起こしてはならない」という低い保障とされていました。
1回目の改正は、1966年にISOメートルねじが採用され、ウィットねじのアイボルトをメートルねじのアイボルトに切り替える改正が行われました。

2回目の改正は、1975年に大きく安全面を考慮し、機械的性質の試験検査の規定を改善したもので、保障荷重と引張荷重が付け加えられ使用荷重(1960年許容最大荷重)の3倍引張荷重を加えてリングの部分に0.5%以上の永久変形が生じではならないと規定し、また、ねじの逃げ部(ヌスミ)に引張荷重392N/m㎡の応力を加え、これ以下で破断してはならないと安全を最大限に取り入れた規格になっています。
3回目の改正は1994年に国際単位系(SI)の導入と、JIS Z 8301(規格票の様式)改正に伴い、様式を変更した規格になっています。
弊社も、アイボルトは重量物を吊り上げる為に使用され、これが破損するときは大きな事故に結びつくということを重視し、不良品は1本も出さないと肝に銘じ「品質向上・安定供給」を掲げ浪速鉃工株式会社社員一同、信頼の持てるNCブランド(Naniwa Company)の製造に取り組んでいます。