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ターンバックルの特徴③
2008年改正版 JIS規格の特徴と解説
1. 建築用ターンバックルの引張強度(最小値)及び保証荷重を、JIS規格の軸径の最小値を基にした数値に訂正しました。
旧規格の引張荷重及び保証荷重は、 1982年版JIS規格で採用されていたねじ精度3級の有効径の最少断面積を基にkgf単位で数値化されたものでした。
2003年版JIS規格で、 ねじ精度の見直しとSI単位が採用されましたが、 性能の数値は以前のままの値を採用しており、 設計値との間に多少の誤差が生じていたものを訂正しました。
2.JIS G3101 (一般構造用圧延鋼材) SS400を使用した旧規格を附属書から削除し、JISG3138(建築構造用圧延棒鋼) SNR400及びJIS G3136 (建築構造用圧延鋼材) SN400Bを使用した規格に一本化されました。
M6~M10に関しては建築構造用鋼材に該当する規格がありませんので、これまでと同じJISG3101 SS400を使用します。
3. 近年、 建築用ターンバックルの呼び長さが使用鋼材の定尺長さ(一般に6m~7m) を超える長尺の建築用ターンバックル需要が高くなってきました。
しかし、 建築用ターンバックルは施工時にターンバックル胴を締め付けることから、 一方のボルト長さを500mm程度に設定し、 もう一方のボルトを鋼材の定尺長さの範囲で製造しますので、 建築用ターンバックルとしての全長は7m~8mが限界です。
今回の改正では、長いほうの右ねじボルト側を、両ねじボルトと羽子板ボルトを接続用ターンバックル胴でつないだ 「長尺用ターンバックルボルト」が規格化され、「長尺用ターンバックル」として長尺品の要求にこたえることができるようにしました。
次回のコラム : ターンバックル技術資料(規格解説)①についてご紹介します。
2021年2月25日 6:00 PM