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弊社の特許製品である『マルチアイボルト』が、日刊建設工業新聞(3月3日号)に掲載されました。

弊社の特許製品である『マルチアイボルト』が、日刊建設工業新聞(3月3日号)に掲載されました。

建設現場などで重量物のつり上げに使われるアイボルトを製造する浪速鉄工(大阪市、堀川忠彦代表取締役)が、 オリジナルの「マルチアイボルト」で攻勢をかける。

あらゆる角度でのつり上げに対応できるようにし、強度不足となるためにアイボルトでは禁止されている横づり荷役も可能にしたのが特色。

今春から堺工場(堺市)の製造ラインを3倍に増強。安全を前面に出しながら、需要開拓に力を入れる。

頭部にリングの付いたアイボルトは、鋼材や機械類などの重量物をつり上げる重要保安部品として日本工業規格(JIS)が定められている。
国内38%のトップシェアを握る同社の製品ラインアップは、 JIS規格の1種類を含めて2種類あり、 フルサイズ展開によってあらゆる物のつり上げニーズに対応している。
製品に刻印された 「NC(ナニワカンパニー)」のマークは、高品質と安定供給をモットーとする同社のプランドを表している。
ただ、このアイボルトをつり上げ対象物の側面に取り付けての横づりや引き起こしといった 行為によって、ポルトの強度不足に伴う破損事故の発生が問題になっている。

同社も製品のパンフレットなどで、垂直づりか2個による4度づりで使用するよう注意を呼び掛けているが、事態が一向に改善しないのが実という。
それでも現場によっては、横づり作業が避けられないケスがあることも確か。

そうした事情も考慮して開発したのが、つり上げ軸に対して360度、 つり方向に対しても180度可動することで、づりにも対応できるようにしたマルチアイボルトだ。

これによって、 アイボルトでは危険を伴うとして禁止されている作業も安全に行うことが可能になった。

重量物を繰り返しつり上げると金属疲労が起きることから、 アイボルトの使用は1回限定とされている。

これに対し、強度の高いクロムモリブデン鋼を用いることで仕荷重を3倍以上にしたマルチアイボルトは複数回の使用にも耐えられる。

土木や建築の工事現場での重量物の運搬、 つり上げや移動、設置工事を安全に行えるとして、3年ほど前に国土交通省の新技術情報提供システム (NETIS)にも登録された。

JIS規格がないため、メーカー保証で安心して使用できる体制も楽いている。
アイボルト全体の市場から見ればまだ少ないマルチアイボルトだが、毎年1.3倍の伸びを示す同社の成長でもある。

今後、より需要が高まるような独自の戦略も着々と練りつつある。

ボルトのサイズを上げ、小さなボディーでも大きな荷重に対応できるハイブリッド型も用意している。
アイボルトのJIS規格が初めて制定されたのは、今から半世紀以上前の1960年。

トップメーカーの代表として堀川氏には、誤った使用方法で事故が発生している現状に何とか歯止めを掛けたいとの思いが強い。
そのためにも、より安全に現場作業を進めたいという願客の ニーズをさまざまな形で取り込んだ豊富な製品ラインアップで確実に地歩を固め、事業を展開していきたい考えだ。

2017年3月3日 9:08 AM

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