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アイボルト使用上の注意
使用荷重についてのご注意
1. アイボルト又はアイナット1個による垂直吊り及び2個による45度吊りの使用荷重を確認頂き、 その範囲内でご使用ください。
2. サイズ別の使用荷重は当社のカタログ にて、お確かめください。
3.メートルねじJIS規格品の使用荷重は、 SWL/OT (WLLOT)として下図の様に製品の環状リング部に表示を行っています。
4. ウィット品は、 JIS規格から削除となった為、 使用荷重の製品への表示は行っていません。
(注) 45度吊りの場合は、 さぐりなどを施しボルトの座面が相手と密着し、2個のアイボルト・アイナットのリングの向きが、 上左図のように同一平面内にあるときの使用荷重を示す。
吊り上げ作業時のご注意
①2個のアイボルト又はアイナットを締付けてリングの向きが同一平面内(右図のように2個のアイボルト又はアイナットの平面は2個のアイボルトの軸を含む平面から5度以上傾いてはならない) におさめる事が必要です。
もしリングの向きが違う場合はざぐりなどを施こすか適当な座金を使用し同一平面内におさめてください。
② JIS規格では、アイボルト又はアイナットの2個による45度吊りの使用荷重を規定していますが、かかる曲げモーメントを小さくして、 安全第一を確かなものとする為、 物体を吊る角度は60度又はそれ以上が好ましいです。
③ 下図のようなタスキ掛けは、ねじの緩み又は過締めになり危険です。
リングに通すロープやチェーンは、必ず1個に1本を用いてください。
④急激な地切りは非常に危険です。 吊り上げ物体の重量だけでなく吊り上げる加速度に比例する大きさの慣性力がアイボルト・アイナットに更に加わるので、 使用荷重にかかわらず破損を生ずる恐れがありますので地切り作業はより慎重に行ってください。
⑤玉掛け作業は有資格者の方が行ってください。
荷役物体の下は勿論のこと、 搬送経路への人の侵入に気をつけてください。
次回のコラム : 安全な玉掛け作業に(自在形アイボルト・回転アイボルト)“マルチ アイボルト”を!!についてご紹介します。
2021年10月25日 6:00 PM